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» 2022年06月13日 07時00分 公開

【総まとめ】3Dモノづくりで絶対に押さえておきたい重要ポイントテルえもんの3Dモノづくり相談所(12)(1/3 ページ)

連載「テルえもんの3Dモノづくり相談所」では、3Dモノづくりを実践する上で直面する“よくある課題”にフォーカスし、その解決策や必要な考え方などについて、筆者の経験や知見を基に詳しく解説する。最終回となる第12回は、過去11回にわたってお届けしてきた内容から“重要ポイント”を抽出し、【総まとめ】とする。

[小原照記/いわてデジタルエンジニア育成センター,MONOist]

 本連載「テルえもんの3Dモノづくり相談所」では、3D CADによるモデリング方法からデータ共有、道具(ツール)選びのポイントなど、3Dモノづくりを実践する上で直面する“よくある課題”にフォーカスし、その解決策や必要な考え方などについて、筆者の経験や知見を基に詳しく解説してきました。

 さて、いよいよ本連載も最終回です。今回は、過去11回にわたってお届けしてきた内容から“重要ポイント”を抽出し、【総まとめ】といたします。

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2D CADと3D CADの違いと3Dデータの活用

 設計現場にとって、2D CADから3D CADへの移行は簡単なことではありません。ソフトウェアの操作性が変わることはもちろんのこと、これまでの設計プロセスを変えたり、社内全体の業務の流れや仕組みを変えたりする必要があります。「3D CADソフトウェアを導入すれば終わり!」というわけにはいかないのです。

 連載第1回「2D CADから3D CADへの移行はどうしたらいいの?」では、設計環境を2D CADから3D CADへ移行するために、方向性の提示、仕組みの構築、運用・成果創出の3つのステップを紹介しました。また、デジタル化に必要な役割として、

  1. 改革テーマの設定を行う「デジタルマネージャー
  2. デジタル化テーマの構造設計、ツール選定を行う「デジタルビルダー
  3. ツールの実装を行う「デジタルインストーラー
  4. デジタルツールの浸透・教育を行う「デジタルトレーナー
  5. デジタルツールの活用、成果創出を行う「デジタルプレーヤー
  6. 蓄積されたデータの利活用を行う「デジタルスペシャリスト

と呼ばれる、“6つのデジタル人材”の必要性も紹介しています。

デジタル化の3つステップにおけるデジタルエンジニア人材とその役割 図1 デジタル化の3つステップにおけるデジタルエンジニア人材とその役割[クリックで拡大] 出所:令和2年度 東北地域におけるオープンイノベーション加速化に向けた、オープンイノベーション拠点及びデジタルエンジニア人材高度化調査に関する調査報告/経済産業省 東北経済産業局(委託先:日本能率コンサルティング)

 連載第2回「2D CADと3D CAD、設計環境としての“違い”とは?」では、2D CADと3D CADの違いについて、作図機能や価格、習得時間などを比較した結果を紹介しました。2D CADは2D設計を、3D CADは3D設計と2D設計の両方を行うことができることを説明し、「CAD」と「設計」、そして「2D CAD」と「2D設計」は“別物”であり、「設計」と「製図」も異なるものであることを取り上げました。

 2D設計と3D設計にはそれぞれ良しあしがありますが、両方使えることが重要で、3D CADでも「スケッチ」機能を使うことで2Dでの設計検討が可能で、3Dモデルから2D図面を作製できることを紹介しました。

3Dモデルと2D図面の比較 図2 3Dモデルと2D図面の比較[クリックで拡大]

 そして、設計者だけが3Dデータを活用しているようでは、その効果は最大限に発揮されず、“真の3Dモノづくり”は実現できません。連載第9回「3Dデータを他部門にも共有して全社でうまく活用したい……」では、設計部門が3D CADで作成した3Dデータを、社内の他部門とも共有して社内全体で3Dデータを活用していく方法について解説しました。

 Viewer(ビュワー)を活用することで、一般的なPC環境でも3Dデータをクルクルと軽快に回しながら、さまざまな角度から形状を確認できることを説明しました。また、製造現場で3Dデータを確認しながら組み立て作業を行ったり、営業先で3Dデータを見ながら打ち合わせを行ったりなど、さまざまなシーンで活用できる事例も紹介しました。

 さらに、3Dデータ共有の“次のステップ”と題して、「DMU(デジタルモックアップ)ツール」としての活用例も紹介し、ラティス・テクノロジーの「XVL Studio」や富士通の「COLMINA デジタル生産準備 VPS(Virtual Product&Process Simulator)」などの機能を紹介しました。

 すぐに2D図面が不要になるわけではありませんが、徐々に“3Dデータを正にしたモノづくり”へ移行してほしいことをお伝えしました。

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