EVなど変種変量生産用途に対応、ユニバーサルコンパクトマシニングセンタ新製品工作機械

ブラザー工業は、EV市場や変種変量生産用途に対応する工作機械「ユニバーサルコンパクトマシニングセンタ SPEEDIO U500Xd1」を発売した。「SPEEDIO」シリーズでは初めて傾斜ロータリーテーブルを搭載し、大型ワークの加工に対応する。

» 2022年06月01日 11時00分 公開
[MONOist]

 ブラザー工業は2022年5月9日、EV市場や変種変量生産用途に対応する工作機械 「ユニバーサルコンパクトマシニングセンタ SPEEDIO U500Xd1」を発売した。本体価格は1274万円(税込)だ。

 U500Xd1は、「SPEEDIO」シリーズの新ラインアップ「U」シリーズ初のモデルとなる。本体サイズはコンパクトなまま、SPEEDIOでは初めて治具エリアφ500の大型傾斜ロータリーテーブルを加工室に搭載。治具エリアが最大限に広くなるよう設計しており、大きなワークの加工に対応する。また、従来機種と同等の設置スペースや高い生産性を維持しつつ、5軸の割り出し加工ができる。

キャプション 「ユニバーサルコンパクトマシニングセンタ SPEEDIO U500Xd1」[クリックで拡大] 出所:ブラザー工業
キャプション 傾斜ロータリーテーブル 出所:ブラザー工業
キャプション 傾斜ロータリーテーブルが90度傾倒することでワーク側面の加工に対応 出所:ブラザー工業

 搭載可能な工具本数は、14本、21本に加えて、最大28本搭載可能な仕様を用意した。複雑化、大型化する部品加工にも柔軟に対応する。

キャプション 28本ツールマガジン 出所:ブラザー工業

 ワークを一度セット(ワンクランプ)すれば、さまざまな角度での割り出し加工が可能。治具製作が必要最小限で済むことに加え、ハンドリングの工程も削減できるため、生産工程を集約化し、加工精度の向上にもつながる。

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