遠隔から指示を書き込めるAR遠隔支援ツールをMTSがサポートサービスに採用VR/AR/MRニュース

サイバネットシステムが販売を手掛けるAR遠隔支援ツール「Vuforia Chalk」を、エムティエスジャパンがサポートサービスに採用した。現場のスマートフォンなどの画面を共有し、遠隔からリアルタイムで指示を書き込める。

» 2022年04月15日 13時00分 公開
[MONOist]

 サイバネットシステムは2022年4月4日、試験シミュレーションソリューションを提供するエムティエスジャパン(MTS)が、AR(拡張現実)遠隔支援ツール「Vuforia Chalk」をサポートサービスの1つとして採用したと発表した。PTCが開発したVuforia Chalkは、サイバネットシステムが国内の販売とサポートを担っている。

 MTSは40年以上にわたり、各種試験装置を公的、学術機関や企業に供給している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、顧客を訪問してのサポート業務が困難になったことからリモート対応が増えているが、現場の状況把握に時間がかかるなどの課題があった。

 こうした課題を解決するため、ビデオ通話にAR技術を追加することで、顧客との円滑なコミュニケーションを図れるVuforia Chalkを採用。現場にいる顧客や担当者のスマートフォン/タブレット端末の画面を共有し、MTSの技術者が遠隔からリアルタイムで指示を書き込めるため、状況把握の迅速化と的確な指示が可能になる。

 手持ちのデバイスで手軽に使用でき、マニュアルを見なくても直感的な操作が可能だ。遠距離の現場でも直接状況を見ることができ、移動や出張回数が減ることで、時間およびコスト削減が期待できる。

 MTSでは、熟練者の支援を受けながら若手エンジニアが現場対応したり、米国本社とのコミュニケーションに活用したりするなど、問い合わせ対応の迅速化や正確性の向上も期待できるとしている。

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