コニカミノルタとソフトバンクが協業、AIやIoTによる映像/画像解析領域で:製造マネジメントニュース
コニカミノルタは、AIやIoTを活用した映像、画像解析領域における戦略的協業について、ソフトバンクと合意した。両社のプラットフォームを相互接続することで、顧客企業は用途に応じて最適なAIモデルやデバイスを利用可能になる。
コニカミノルタは2022年4月1日、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を活用した、映像および画像解析領域におけるソフトバンクとの戦略的協業に合意した。この協業により、両社のプラットフォームを2022年度上期から相互接続する。
相互接続するのは、コニカミノルタの画像IoTプラットフォーム「FORXAI(フォーサイ)」と、ソフトバンクのAI映像解析プラットフォーム「STAION(スタイオン)」だ。この相互接続でユーザー企業やパートナー企業は、各プラットフォームに対応したAIモデル、デバイスの中から最適なものを組み合わせて利用できるようになる。
具体的には、ソフトバンクが開発しているAI映像解析機器に、コニカミノルタの画像AI処理群「FORXAI Imaging AI」を実装する。これによりユーザーは、高速、高精度のAI映像解析機器の利用や、コニカミノルタのデータ入出力、処理デバイス「FORXAI Edge Device」を、ソフトバンクのSTAIONなどに接続して利用することができるようになる。
プラットフォーム連携イメージ[クリックで拡大] 出所:コニカミノルタ
今回の協業では、まず河川監視や災害発生時に避難所の混雑状況を可視化するような防災ソリューションを開発し、2022年度中に自治体などへ提供する。今後は、製造や建設、介護、医療、小売など、さまざまな分野でソリューション開発に取り組む予定だ。
⇒その他の「製造マネジメントニュース」の記事はこちら
- “星空”をDXで再定義、コニカミノルタのプラネタリウム事業
コニカミノルタとコニカミノルタプラネタリウムは2020年10月9日、ドーム映像サービスプラットフォームを構築し高臨場感コンテンツ配信を行う「Connected Dome」ビジネスを開始すると発表した。映像配信プラットフォームの提供により全国のプラネタリウム館に、星空コンテンツを配信するとともに音楽ライブ映像などを配信しさまざまな目的でドームシアター施設の活用を進める。
- 製造現場のデジタル変革、コニカミノルタが失敗からつかんだ成功のカギ
「現場力とデジタル化の融合」を掲げ「生産DX(デジタルトランスフォーメーション)」に取り組むのがコニカミノルタである。現場力とデジタルマニュファクチャリングを組み合わせた新たなモノづくりの確立に取り組む現状や苦労について、コニカミノルタ 上席執行役員 生産・調達本部 本部長の伊藤孝司氏に話を聞いた。
- コニカミノルタが進める生産DX、デジタル化と現場力が生む“共通基盤”の真価
コニカミノルタでは、モノづくり革新への取り組みの中で、先進のデジタル技術を活用した独自の生産DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している。コニカミノルタが取り組みモノづくり変革への取り組みの歴史と、今後目指すデジタル技術を活用した新たなモノづくりについて、2021年3月までコニカミノルタ 執行役 生産・調達本部長を務め、現在は顧問の立場にある竹本充生氏に話を聞いた。
- ソフトバンクが東大発ベンチャーと自動運転に進出、IT業界の参入が加速
ソフトバンクと東大発ベンチャーの先進モビリティが、自動運転技術を活用したスマートモビリティサービスの事業化に向けた合弁会社「SBドライブ株式会社」を2016年4月1日に設立する。ソフトバンクは、SBドライブの設立に合わせて先進モビリティに5億円を出資する。
- リチウム空気電池の開発にソフトバンクが参入「IoT最大の課題を解決する」
ソフトバンクと物質・材料研究機構(NIMS)は、リチウムイオン電池の5倍のエネルギー密度が期待されるリチウム空気電池の実用化を目指す「NIMS-SoftBank先端技術開発センター」の設置に関する覚書を締結。同センターの活動により、NIMS単独の研究で2030年ごろとしていたリチウム空気電池の実用化時期を、2025年ごろに早めたい考えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.