その後は新機能の追加というよりはバグ対策などが改定のメインとなっており、このあたりでContikiも終了かと思っていたら、2017年にこのContikiから分岐する形で生まれたのがContiki-NGである(図8)。特徴は以下の通りだ。
2017年11月にContiki-NG 4.0がリリースされており、以降もマイナーバージョンアップを重ねている。
定期リリースというにはややスケジュールが乱れている感はあるが、まぁまぁ定期的にリリースされている。32ビットがターゲットという割にはまだMSP430のサポートが継続されているのは、特に省電力向けにニーズが高いということだろう。Cortex-M33などの最新のMCUへの対応も追加されており、新しいRFへの対応なども順次行われている。
いわゆるRTOSと思って使うと落とし穴があるが、センサーネットワークなどに向けた省フットプリントのRTOSがほしい(そしてIPv6ネットワークスタックがほしい)と思った場合に役に立つのがこのContiki-NGというわけだ。
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