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» 2021年10月18日 09時00分 公開

富士通とトレンドマイクロが自動車向けセキュリティサービス創出目指し協業製造マネジメントニュース

富士通は2021年10月13日、コネクテッドカーのセキュリティ対策強化を目指したトレンドマイクロとの協業締結に合意したことを発表した。協業により、車両の動作データとクラウドインフラのセキュリティログを統合的に検知、収集できるサービス開発を目指す。

[池谷翼,MONOist]

 富士通は2021年10月13日、コネクテッドカーのセキュリティ対策強化を目指したトレンドマイクロとの協業締結に合意したことを発表した。協業により、車両の動作データとクラウドインフラのセキュリティログを統合的に検知、収集できるサービス開発を目指す。

 協業を通じて、富士通が提供するコネクテッドカー向けセキュリティ対策ソリューション「V-SOC(Vehicle-Security Operation Center、以下V-SOC)」と、トレンドマイクロのクラウド向けセキュリティソリューション「Trend Micro Cloud One」を連携させる。

新しいセキュリティサービスのシステム構成予定[クリックして拡大] 出所:富士通

 これによって、アクセルやブレーキの動作不良など車両異常に関する情報と、車両と通信するサーバにおける防御ログなどクラウドインフラのセキュリティログを統合して把握できるようになる。

 車両データに加えて、クラウドインフラのセキュリティログが把握可能となるため、従来に比べて多くの脅威情報を収集できる。統合した情報を活用することで、コネクテッドカーで発生したアラートの把握に加えて、攻撃者に狙われやすいクラウドインフラを起点とした脅威の検知、脅威の侵入箇所や影響範囲の特定、対処が必要なポイントへの適切な対策など、速やかな対応が可能になる。これによって、自動車関連メーカーのコネクテッドカー向けセキュリティ対策のさらなる支援が実現できるとしている。

 現在、自動車業界では、「自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)」の分科会であるGRVA(Groupe de Rapporteurs Vehicle Automation)で成立したサイバーセキュリティ法規に基づくCSMS(Cyber Security Management System)への適用が課題となっている。自動車内外を問わずに脅威情報の収集や監視、分析などを行う体制構築も求められており、世界各国の自動車メーカーは対策を迫られている。今回の協業はこうした背景に基づいて行われたものである。

 富士通とトレンドマイクロは、協業による新しいセキュリティサービスを2022年1月より、日本をはじめ欧米やアジア太平洋地域などに展開する予定だ。

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