大型産業機器向けパワー半導体モジュールのラインアップを拡充FAニュース

三菱電機は、大型産業機器向けパワー半導体モジュール「X」シリーズに、「HVIGBTモジュール」2品種と「HVDIODEモジュール」5品種を追加した。ラインアップ拡充により、鉄道車両、大型産業機器向けインバーターの幅広い容量帯に対応する。

» 2021年05月17日 07時00分 公開
[MONOist]

 三菱電機は2021年4月26日、大型産業機器向けパワー半導体モジュール「X」シリーズに、「HVIGBT(高耐電圧絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)モジュール」2品種と「HVDIODE(高耐電圧ダイオード)モジュール」5品種を追加した。同年7月1日から順次発売する。

 HVIGBTモジュールは1.7kV、4.5kVの2品種、HVDIODEモジュールは1.7〜4.5kVの5品種。ラインアップの拡大でXシリーズは24品種となり、鉄道車両、大型産業機器向けインバーターの幅広い容量帯に対応する。

 両モジュールは、同社独自のCSTBT構造を採用した第7世代IGBTと、RFCダイオードを搭載し、定格電流が拡大している。また、耐電圧、定格電流が同等の同社従来品と比較すると、外形サイズが約33%縮小している。これらにより、インバーターの大容量化、小型化に貢献する。

キャプション 絶縁耐圧6kVrmsタイプ(HVIGBT)(クリックで拡大) 出典:三菱電機
キャプション 絶縁耐圧10kVrmsタイプ(HVDIODE)(クリックで拡大) 出典:三菱電機
キャプション 絶縁耐圧6kVrmsタイプ(HVIGBT)(クリックで拡大) 出典:三菱電機

 定格電流が同じ従来製品と外形互換性があるため、容易に置き換えられ、インバーターの開発期間を短縮する。

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