中国2カ所目となるリフローすずめっき加工拠点が稼働、合計月産1000トンに工場ニュース

DOWAメタルテックは、中国の伸銅品リフローすずめっき加工工場「同和南通」の操業を開始した。同和上海に続く中国2カ所目となる加工拠点で、合計の月産は1000トンになる。

» 2021年04月06日 07時00分 公開
[MONOist]

 DOWAホールディングスは2021年3月15日、子会社のDOWAメタルテックが中国の伸銅品リフローすずめっき加工工場「同和金属技術(南通)」の操業を開始したと発表した。2002年に設立した同和金属材料(上海)に続く、中国で2カ所目の加工拠点となる。

 同和南通では、主に日本で製造した伸銅品のリフローすずめっき加工、およびスリッター加工(切断加工)を担う。如東経済開発区内にある表面処理めっき専門の工業区にめっき工場(2800m2)を、一般工業地にスリッター工場(1万3000m2)をそれぞれ設立し、めっき処理能力は月産600トンに及ぶ。これにより、同和上海と合わせた中国国内におけるリフローすずめっき加工の生産体制は、月産1000トンとなる。

キャプション 同和南通の外観(クリックで拡大) 出典:DOWAホールディングス
キャプション 同和南通の所在地 出典:DOWAホールディングス

 同和南通のリフローすずめっき加工は、電子回路や接続部の故障原因となりうるウィスカの発生を大幅に抑制する。さらに、高温にさらされる箇所でも使用できる高耐熱めっきや、小型端子に要求される低挿入力めっきなどの加工にも対応する。自動車部品などの安全性や長期信頼性への要求が高まる同国で、高品質なリフローすずめっき加工や多様な切断加工サービスを提供することでニーズに応える。

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