Primetals Technologiesが手掛けていた、Arvediクレモナ製鉄所の近代化工事が完了し、再始動した。連続鋳造機の更新により質量流量を上げて生産能力を増強し、年間総生産能力300万tを目指す。
Primetals Technologies(プライメタルズテクノロジーズ)は2020年12月10日、同社が手掛けていたArvedi(アルベディ)クレモナ製鉄所の近代化工事が完了し、再始動したと発表した。
全ての工事は、2019年12月と2020年8月の定期シャットダウン中に実施し、計画よりも3日前倒しで再始動できた。
再始動したのはArvedi ESP(エンドレスストリップ生産)ラインで、年間の総生産能力を300万tまで上げるための第1段階として、連続鋳造機を更新し、質量流量を上げて生産能力を増強した。再稼働後1カ月で生産量が以前の水準を上回り、製品品質も向上した。
Arvedi ESPラインは稼働開始から10年が経過しており、10年の間に培われた品質や生産量の向上ノウハウを基にアップグレード工事を実施した。鋳造セグメントを2台追設することで、凝固距離が21.8mまで延伸。鋳造の厚さは105mmまで増加し、1時間あたり450tの生産が可能になった。
また、ESPメルトショップの電気炉(EAF)においては、レードルサイズをターレットとともに拡張し、新しいソフトウェア機能を追加。自動化モデルが向上したことで、Arvediはさらに付加価値の高い製品を市場に提供できる。
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