大熊ダイヤモンドデバイスは、ダイヤモンド半導体の量産化に向け「大熊ダイヤモンドデバイス福島第1工場」(福島県大熊町)が着工したと発表した。
大熊ダイヤモンドデバイスは2025年4月15日、ダイヤモンド半導体の量産化に向け「大熊ダイヤモンドデバイス福島第1工場」(福島県大熊町)が着工したと発表した。
大熊ダイヤモンドデバイス福島第1工場は、鉄骨造2階建てで敷地面積は約5800m2、建築面積は1100m2、稼働開始は2026年を予定している。
同工場はダイヤモンド半導体の量産化に向けた世界初の工場として稼働するという。同工場の稼働に伴い、福島県大熊町などで20人以上の雇用を計画しており、地域のにぎわい創出にも貢献する。
同社は、廃炉措置が進む福島第一原子力発電所における原子炉内での中性子線量計測を目的に、「臨界近接監視モニタシステム」などを対象とした「ダイヤモンド半導体アンプ」の開発を進めている。
ダイヤモンド半導体は、既存半導体に比べて高周波特性や大電力効率、放熱性などに優れ、次世代通信技術「6G」の実現に貢献するとされている。高放射線や高温/低温といっ環境下でも正常に動作可能なデバイスとして、原子炉内や宇宙空間といった過酷環境での活用にも期待が集まっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.