スバル新型「BRZ」は2021年秋発売、トルクアップに高剛性化で走る楽しさ充実車両デザイン

SUBARU(スバル)は2020年11月18日、「BRZ」の新モデルを世界初公開した。

» 2020年11月19日 05時30分 公開
[齊藤由希MONOist]
「BRZ」の新モデルを世界初公開した(クリックして拡大) 出典:スバル

 SUBARU(スバル)は2020年11月18日、「BRZ」の新モデルを世界初公開した。発表したのは米国仕様車で、米国では2021年秋の発売を予定している。新型BRZも、トヨタ自動車と共同開発した。従来モデルのスポーツカーならではの走りの楽しさを充実させるとともに、運転支援システム「アイサイト」を採用するなど安心感も提供するという。

 スポーツカーならではの走りの楽しさに磨きをかけた。エンジンは従来モデルから排気量を拡大し、排気量2.4l(リットル)の水平対向4気筒エンジンを搭載する。吸排気性能の強化とフリクション低減によって、トルクを15%向上させた。ATモデルではスポーツモードの制御を変更した。車両側でスポーツ走行中であると判断すると、ドライバーの意思や操作に応じて最適なシフト操作を自動的に行い、ダイレクト感のあるコーナリングを可能にする。米国仕様車は2つのグレードがあり、トランスミッションは6速MTと6速ATから選択できる。

新型BRZの外観デザイン(クリックして拡大) 出典:スバル
新型BRZのインテリア(左)。スポーツカーならではの楽しさを提供(右)(クリックして拡大) 出典:スバル

 ボディーには「スバルグローバルプラットフォーム」の開発から得たノウハウを取り入れ、インナーフレーム構造や構造用接着剤などを採用し、剛性を大幅に向上させた。既存モデルと比べてフロント横曲げ剛性は60%、ねじり剛性は50%改善した。ステアリング操作への応答性を高め、軽快な動きや旋回時のトラクション性能を強化している。ルーフやフード、フロントフェンダーにはアルミを採用。エンジンの変更や安全性向上に伴う重量増を抑制するとともに、前後左右の重量バランスの適正化やさらなる低重心化を実現した。

 アイサイトはAT車で標準装備となる。自動ブレーキや全車速追従機能付きクルーズコントロールが利用できる。また、安全面では高張力鋼板の採用を拡大してボディーを強化。各種エアバッグをはじめとする乗員保護システムを強化することで衝突安全性能を向上させた。また、コネクテッドサービス「SUBARU STARLINK Safety and Security」も採用する。

 車両サイズは全長167.9×全幅69.9×全高51.6インチ(おおよそ全長4264×全幅1775×全高1310mm)、ホイールベースは101.4インチ(約2575mm)だ。

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