4階の5Gラボは、無線電波を遮蔽(しゃへい)するシールドルームがメイン設備になる。広さは幅14×奥行6×高さ3mで、幅10mと4mの2部屋で構成されている。シールド性能は400M〜6GHzが90dB以上、6G〜28GHzが80dB以上。「プラチナバンドといわれる700MHz帯も5G向けに検討されていることもあり、これに対応できる仕様にした」(NECネッツエスアイの説明員)という。
幅10m側の部屋は、NECネッツエスアイと共創を行う企業が作業を行うスペースが用意されており、中央に配置した19インチのサーバラック4基のうち1基については、扉が共創企業側に向かって開くようになっている。基地局のRU(Radio Unit)としては、現在はNEC製のものを用意しているが、2020年11月末までに海外メーカーの製品を導入する計画で、マルチベンダー対応を充実させていく。また、幅4mの部屋は2021年度をめどに電波暗室にする予定であり、これによりアンテナのテストや端末の技適取得などにも対応する体制を整えていく方針だ。
基盤技術センターは、5Gラボ以外にも技術者教育のためのさまざまな実機をそろえている。防災・無線システム、消防・指令システム、電源システムなどで、これによって現場の施工技術力や保守スキルの向上を目指すとしている。
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