デンソーウェーブは2020年9月10日、産業オープンミドルウェア「ORiN」を通して製造業向けオープンプラットフォーム「FIELD system」が収集したデータを参照する機能「ORiNゲートウェイ」を発売したと発表した。
デンソーウェーブは2020年9月10日、産業オープンミドルウェア「ORiN」を通して製造業向けオープンプラットフォーム「FIELD system」が収集したデータを参照する機能「ORiNゲートウェイ」を発売したと発表した。
製造現場へのIoT(モノのインターネット)導入が広がりを見せる中、加工機やロボットなどの設備を構成するさまざまなFA機器と、稼働監視システムや予防保全システムなどの各種上位アプリケーションを接続し、情報を活用しようという動きが進んでいる。しかし、これらの機器の多くはデータ連携を想定して作られておらず、データを連携するまでに大きな負荷が生まれていた。
これらの負担を軽減するためにデータ連携や活用基盤の整備が進んできた。「ORiN」はOpen Resource interface for the Networkの略で、ORiN協議会により制定された工場情報システムのための標準ミドルウェア仕様である。工場のさまざまな機器をメーカー問わずに接続でき情報連携が実現できることが特徴となっている。
一方で、「FIELD system」はファナックを中心とし、ファナックのCNCなどを通して得られたデータなどを一元的に活用できる製造現場向けのIoTプラットフォームである。
一方でこれらのデータ活用を支援する仕組みそのものが乱立する状況も生まれており、これらの仕組み同士が連携する必要性なども指摘されていた。こうした中で「ORiNゲートウェイ」によりORiN関連製品からファナックの「FIELD system」を経由した接続を実現。より多種多様な機器からのデータ収集を容易に実現できるようにした。
これにより、2019年発売の「ORiNコンバータ」と併用することで「ORiN」と「FIELD system」双方の連携が可能となるという。「ORiNゲートウェイ」はファナックが運営する「FIELD system Store」を通じて購入できる。価格は年間2万9800円(税別)だとしている。
いまさら聞けない ORiN入門
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見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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