ベトナムに自動車用ホース製造会社を設立、競争力のある製品を供給:工場ニュース
住友理工は、ベトナムの第3タンロン工業団地内に、自動車用ホース製造、販売の新会社「SumiRiko Vietnam」を2020年12月に設立する。ベトナムでは2つ目の拠点となる。
住友理工は2020年9月1日、ベトナムに自動車用ホース製造、販売の新会社「SumiRiko Vietnam(仮)」を同年12月に設立すると発表した。ベトナムで2つ目となる自動車用ホース事業の拠点で、2024年度までに計約24億円を投資する。
同社は、サプライチェーンの多元化や分散化によるリスク回避、地産地消の観点などから、事業拠点の見直しおよび再編を積極的に進めている。その一環として、同社グループとグローバルでの拠点網再編のため、ベトナムに新拠点を設置することを決定した。中国をはじめ、需要増加が見込まれる国々での事業拡大に向け、十分な生産能力を確保する。
新会社は、ベトナム国外向けのゴムホース製造拠点として、首都ハノイの中心部から北44kmに立地するビンフック省内の第3タンロン工業団地内に設立する。資本金は1131億ベトナムドン(約5億2000万円)。土地面積は2万5000m2、建屋は1万3000m2で、操業開始は2022年10月を予定する。
新会社で製造するゴムホース(クリックで拡大) 出典:住友理工
東南アジアには、自動車用ホース事業として、ベトナム、タイ、インドネシアに製造拠点を有する。新拠点が加わることで、より高品質で競争力のある製品を供給し、経営体制の強化を図る。
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