工作機械の機上計測システム向けに非接触レーザースキャナーを組み合わせFAニュース

ニコンは、非接触レーザースキャナー「LC15Dx」をDMG森精機の非接触機上計測システム向けに提供する。同システムを搭載した工作機械は航空機や建設機械の大型ギア、タービンブレードの測定に適しており、加工精度の向上に貢献する。

» 2020年06月17日 07時00分 公開
[MONOist]

 ニコンは2020年5月28日、同社の非接触レーザースキャナー「LC15Dx」をDMG森精機の工作機械向けに販売すると発表した。両社は同年3月に包括的な業務提携に関する正式契約を締結しており、今回のスキャナー販売はその提携の一環として実施する。

 LC15Dxは、高性能なデータ処理機能を備えており、接触式の3次元測定機に匹敵する精度の多点測定をさらに高速で実行する。また、タッチプローブでの測定がしにくい、小さな部品や複雑な形状の被検物を非接触で効率的に測定できる。

 DMG森精機は、LC15Dxを組み込んだ非接触機上計測システムを、一部の工作機械にオプションとして搭載し、今秋から販売する。搭載機種は順次拡大する予定だ。

キャプション DMG森精機に販売する「LC15Dx」の製品イメージ(クリックで拡大) 出典:ニコン

 同オプションは航空機や建設機械、エネルギー産業で用いる大型ギアやタービンブレードの計測、測定に適しており、加工精度の向上や加工工程の改善に寄与する。

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