DMG森精機は、遠隔で工作機械の出荷前立ち会いができる「工作機械のデジタル立ち会い」を開始した。オンライン会議システムを活用することで、現地による確認と遜色ない立ち合いができる。
DMG森精機は2020年4月28日、工場に行かなくても工作機械の出荷前立ち会いができる「工作機械のデジタル立ち会い」を開始した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染リスク低減を目的に、同サービスを提供する。
工作機械のデジタル立ち会いは、オンライン会議システムを活用して、遠隔での立ち会いを可能にするサービスだ。ライブ接続のため、詳細な内容をその場でやりとりでき、現地による確認と遜色ない立ち合いができる。
同社は以前から顧客との打ち合わせに、オンライン会議システムを利用している。同システムで出荷前の工作機械がある工場と顧客をつなぎ、複数のカメラ映像をリアルタイムで配信することで遠隔での立ち会いを可能にする。通常の現地立ち合いと同じく、工作機械の外観や加工精度、加工物、システム動作などの確認、質問やチェックポイントの詳細な内容などをオンラインでやりとりできる。セキュリティ対策として、同社社員のみが接続、配信する専用回線を使う。
近年、工作機械単体だけでなく周辺機器も合わせた自動化、システム化案件の受注が増加しており、より複雑な動作確認をするため、立ち会いの重要性が高まっている。新型コロナウイルス終息後も、現地での立ち会いが難しい遠方の顧客に同サービスを提供することで、顧客満足度や生産性の向上を目指す。
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