では、最大実体公差方式により、図7の最小実体サイズの見直しを行います。
図7の状態のガタを詰めるために、軸の中心距離と穴の中心距離を0.1[mm]変更しました。このとき、穴の中心間距離は、位置度公差の許容範囲の中で最小49.8[mm]となり、軸の中心間距離は最大50.2[mm]となります。これら中心間距離は、図7の状態に対して、0.1[mm]甘く設定できたといえます。
この状態でも、はめ合いを正しく行うことができました。
さて次回は、「動的公差線図」を使い、より具体的な規格の設定方法について解説します。お楽しみに! (次回に続く)
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