前回は「データム(Datum)」を必要とする姿勢公差の5つの幾何公差のうち、「平行度」について解説しました。今回はその続き「直角度」です。
直角度とは何でしょうか。「JIS B 0621:1984」(以下、JIS)によると、
データム直線またはデータム平面に対して直角な幾可学的平面からの直角であるべき直線形体または平面形体の狂いの大きさをいう
と定義されています。
これをもう少し分かりやすく表現すると、「直角度は、データムに対してどれくらい正確な直角であるかという許容値を表している」と言い換えることができます。なお、その許容値を示す単位は[mm]であり、[度]ではありません。
直角度は大きく3種類あります。それぞれ順番に見ていきましょう。
ここで使用するデータムは、直線形体になります。その一例として、中心軸にデータムおよび直角度を設定した場合を図示します(図3)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.