日本の市場規模と世界シェアを見ると、エレクトロニクス系の最終製品は売上額・シェアともに低下している一方で、自動車と部素材については売上額・シェアともに上昇している(図11、図12)
特に日本の製造業は高度な部素材に強みがある。過去10年間の厳しい国際競争の中で液晶パネル、半導体メモリなど完成品のシェアを大きく低下させた品目においても、それを構成する部素材については60%以上のシェアを維持するものが存在しており(図13、図14)、技術力、現場力に裏打ちされた品質力が世界市場に評価されているといえる。2019年版ものづくり白書では、こうした高機能部素材分野での強みを維持して生かしていくことが日本の製造業の活路となると指摘しており、この強みを生かす「部素材立国」を提唱している。
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