東芝機械は、金属3D積層造形装置「ZK」シリーズの受注を開始した。材料の金属粉末を供給しながら造形する指向性エネルギー堆積方式を採用している。
東芝機械は2019年11月1日、金属3D積層造形装置「ZK」シリーズの受注を開始した。販売価格は5000万円からを予定している。
ZKシリーズは、付加製造を行う装置だ。積層造形のエネルギー源にレーザーを用い、材料の金属粉末を供給しながら造形する指向性エネルギー堆積方式(DED)を採用。DED方式は、従来の切削加工による製法と比較して必要とする材料を抑えられる。そのため、材料調達の納期を短縮し、材料の重量を削減して生産性を高めるとともに、環境への負荷の低減も期待できる。
DED方式の採用により、型を使用しない造形や、既存部品への部分的な肉盛り造形、異種粉末の併用による複層化などの設計製造への活用が可能だ。
200×200×200mmの小型部品造形から1000mm以上の大型部品造形まで対応。1〜6kWの高出力レーザーに対応可能な光学ヘッドを採用し、材料の金属粉末供給量を増加した。高い収束性を可能にしたノズルを装備し、高精度かつ高速に造形する。
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