富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは、IoT機器へのセキュリティ対策を支援する「IoTセキュリティサービス」の提供を開始した。
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは2019年10月10日、IoT(モノのインターネット)機器へのセキュリティ対策を支援する「IoTセキュリティサービス」の提供を開始した。2021年度末までに3億円の売り上げを見込む。
同社は、IoTシステム全体のセキュリティ対策に向け、独自に「IoTセキュリティマップ」を策定している。新たに提供を開始するIoTセキュリティサービスは、同マップに沿って、IoTデバイスのセキュリティ対策を開発から運用までトータルに支援する。
今回、同サービスで対応するのは、開発部分における「アセスメント」「コンサルティング」「導入支援」「診断」の4分野となる。ネットワークやクラウドに関わるITセキュリティ対応については、従来から提供しているセキュリティ製品とサービスを活用してIoTシステム構築を支援する。
サービスメニューのうち、「IoTセキュリティアセスメントサービス」では、準拠すべき法令や規定、ガイドラインへの対応状況をヒアリングにより机上チェックする。その対応状況を分析し、問題点の洗い出しと対策を支援する。
「IoTセキュリティコンサルティングサービス」では、品質保証に関するガイドラインに対して、セキュリティの観点から補足事項を追加することやアドバイスを実施する。ユーザーに適したセキュリティガイドラインのサンプルドキュメントも提供する。
また、「IoTセキュリティ導入支援サービス」は、IoT向けセキュリティプロダクトやサービスの設計・導入を支援する。ユーザー環境に適したセキュリティ機能を提供し、外部攻撃からのリスク対策をサポートする。
機器に対する「IoTセキュリティ診断サービス」では、保守用ポート、モバイル回線、スマートフォン連携などの各種インタフェースからの侵入テストを実施。信号の波形など、ハードウェアレベルの情報から機密情報を搾取できるかをテストする。
今後同社は、自社開発のIoT/組み込み機器向けマルウェア対策ソフトウェア「WhiteSec」をソリューションの中核に位置付け、IoTシステムの脅威に対応するメニューを拡充していく。
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