工場ネットワークを可視化するセキュリティアセスメントサービス製造ITニュース

NRIセキュアテクノロジーズは、工場やビルのOTネットワークを可視化する「OTネットワーク・アセスメントサービス」の提供を開始した。OTネットワークから得たデータを基にし、同社の専門家が3つの視点からセキュリティリスクを可視化する。

» 2019年10月08日 09時00分 公開
[MONOist]

 NRIセキュアテクノロジーズは2019年9月12日、工場やビルのOT(Operational Technology、制御技術)ネットワークを可視化する「OTネットワーク・アセスメントサービス」の提供を開始した。産業用制御システムを構成するOTネットワークでのサイバーセキュリティを確保し、効果的なセキュリティ対策につなげるという。

 対象とするOTネットワークの集約ポイントに、OTネットワークの可視化、監視ソリューション「SCADAfenceプラットフォーム」をインストールしたサーバを一定期間接続し、業務通信に影響を与えずにモニタリングする。これによって得たデータを基にし、同社の専門家が「守るべき資産の可視化」「通信内容の可視化」「潜在的なセキュリティリスクの可視化」という3つの視点でネットワーク内の資産や通信状況を精査し、セキュリティリスクを可視化する。

 具体的には、OTネットワークに接続している機器や端末などの資産について、OSやデバイス種別などを含む情報とその稼働状況を洗い出す。また、機器と端末を含むネットワークの通信状況を可視化し、不正な通信や不要な通信経路を特定。さらに、異常通信の有無、攻撃者のターゲットになる可能性のあるシステム構成上の問題、制御機器の脆弱性など、潜在的なセキュリティリスクを明らかにする。

 同サービスから判明したセキュリティ上の課題については、ユーザーの要望に応じて、コンサルティングサービスやSCADAfenceプラットフォームの導入、継続的なセキュリティ監視など、その解決まで支援する。

photo OTネットワーク・アセスメントサービスの流れ(クリックで拡大) 出典:NRIセキュアテクノロジーズ

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