凸版印刷は、IoT機器をクラウドへ安全に接続し、通信するための「トッパンセキュアアクティベートサービス」の提供を開始した。
凸版印刷は2019年4月8日、IoT(モノのインターネット)機器がクラウドへ安全に接続し、通信するための「トッパンセキュアアクティベートサービス」の提供を開始した。初期導入費用は100万円からで、アクティブ数課金システムによる機器1台当たりの月額費用は10〜200円、管理運用費は月額5万円からとなっている。
同サービスでは、IoT機器の重要データを保護するICチップを提供し、IoT機器がクラウドに接続するための暗号鍵や証明書を同社サーバから配信して一括管理する。これにより、機器とクラウドの安全な接続を可能にする。
提供する組み込み型ICチップには、セキュリティ性の高い工場でIoT機器の個別IDや暗号鍵、証明書といった重要情報を発行する。このICチップをIoT機器へ搭載すると、初回起動時に同社サーバが鍵や証明書を配信し、クラウドへの初回接続時からSSLなどの暗号化通信が可能になる。機器の証明書は同社のサーバで管理し、不正な接続が発生した場合には遠隔から遮断するなど、セキュリティ危機に対応する。
サーバから発行したIoT機器の個別IDは、クラウド型統合ID認証サービス「ID-NEX」と連携。IDをICタグやQRコードにして商品に貼付し、読み取れるようにすれば、IoT機器のトレーサビリティーをはじめとする機器のライフサイクルや、IDをマーケティングに活用して取得した顧客情報を一元的に管理できるようになる。
同社はアットマークテクノを中心としたオープンソースのセンサープロジェクト「Degu(デグー)」に参画することも発表。トッパンセキュアアクティベートサービスは、Deguセンサーに搭載しているセキュアエレメントに対応する。
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