日立オートモティブシステムズは「第46回東京モーターショー2019」(会期:10月24日〜11月4日、東京ビッグサイト他)において、同社の電動化技術や自動運転システムなどを紹介している。
日立オートモティブシステムズは「第46回東京モーターショー2019」(会期:10月24日〜11月4日、東京ビッグサイト他)において、同社の電動化技術や自動運転システムなどを紹介している。ブースでは、同月に発表されたばかりの電動車両向けモーターや、電気自動車(EV)向け高電圧高出力インバーターなど最新の電動化製品が展示された。
展示された電動車両向けモーターは、日立オートモティブシステムズと本田技研工業が共同出資して設立した日立オートモティブ電動機システムズが開発したもの。説明パネルには「ホンダ向けi-MMD用モーター」との記載があった。
同製品のスペックは、最大出力が135kW、最大トルクが315Nm。最大回転速度は1万3000rpmで、システム電圧は650Vだ。ステーター巻線方式に分布巻きを採用し、コイルを2スロットから4スロットに分散させたことで、振動や騒音の発生源となるトルクリップルを抑制した。同製品は2019年11月より量産を開始する方針で、中国では2020年内に、米国では2022年の生産を予定している。
また。高電圧高出力インバーターでは同社従来製品比2倍となる800Vの耐圧性能と、2.7倍となる出力密度94.3kVA/l(リットル)を達成した。耐圧性能を向上させるため、インバーター全体の絶縁設計を見直したとする。高電圧化に伴う発熱量増加には、パワーモジュール両側面に付く水冷フィンの直径を拡大することで対応した。日立オートモティブシステムズ担当者は「従来品から組み立てやすくなり、生産性も向上している」と胸を張る。今後、SiC(炭化ケイ素)パワーモジュールの採用などにより、さらなる出力密度向上を目指すという。
その他、同社ブースではVR(仮想現実)シアターによる自動運転走行の体感デモや、自動運転技術の展示などを行っている。
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