材料を決めていきます。プラスチックやアルミ、ステンレスなど、最大6種類の材料を選択することが可能です。それぞれの材質で生成される形状も変わってきますので、筆者はいつも6種類全て選んでおくようにしています。
製造条件もFusion 360がアップデートするたびに増えています。「アディティブ」が積層造形、「フライス加工」が切削加工機での切削、「2軸切断」はレーザーカットのようなイメージです。2019年8月現在ですが、プレビュー機能として「ダイカスト加工」も計算できるようになりました。
どの製造方法で計算されたモデルかを確認しながら、デザイン要件、設計要件に基づいてモデルを選択します(図7)。安全率や応力などをグラフで見比べることも可能です。
解析結果のデータは一般的にメッシュデータですが、何とFusion 360のジェネレーティブデザインの計算結果は、自動できれいなソリッドデータに変換されたものをダウンロードできます(※注2)。
※注2:別途ダウンロードにクラウドクレジットが必要です。
自動でソリッドに変換されたデータは、スカルプトデータいう形式で、自由に編集できます。もちろんSTLデータでもエクスポート可能です(図8)。
筆者としては、スカルプトモードでエクスポートすることをオススメします。少し細い部分を太くしたり、クリアランスを大き目に取りたい部分を動かしたりといった作業が簡単に行えます。解析結果の形状をスカルプトモードで編集できるのは、Fusion 360の強みといえます。
さらに、ソリッドデータになっていれば、すぐにFusion 360内で構造解析計算を行うことが可能です。これは非常に重要なポイントで、CADとCAEが同じ画面で使えることで、全体の作業効率が格段に上がります。
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