ルノーが3DEXPERIENCEプラットフォームを活用、スマートモビリティ開発に : 製造IT導入事例
ルノーのグループ内共創ラボは、Dassault Systemesの「3DEXPERIENCEプラットフォーム」を活用して、スマートシティの宅配システム向け電気自動車を開発するプロジェクトメンバーが連携・協業できるネットワークを構築した。
ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)は2019年6月7日、Groupe Renault(ルノー)のグループ内共創ラボ(LCI:Cooperative Innovation Laboratory)が、都市圏向けモビリティソリューションの開発に向けて「3DEXPERIENCEプラットフォーム」を使用したと発表した。
LCIではスマートシティの宅配システムに、電気自動車のプロトタイプ「ルノー EZ-FLEX」を組み込む配送実験のプロジェクトを進めている。
LCIは同プロジェクトに、3DEXPERIENCEプラットフォームを基盤とするインダストリーソリューションエクスペリエンス(エレクトロモビリティアクセラレーター)を採用。これにより、電気自動車の試作に関わる設計者やエンジニア、マーケティング担当者などのチームメンバーをつなぐ、仮想のバリューネットワークを構築した。
このセキュアなクラウドネットワーク上で、車両のデジタルモデルを中心にメンバーが連携することで、設計やエンジニアリングといった各工程をリアルタイムで進行できる。
さらに、メンバーは同ネットワーク経由で、没入しやすいVR(仮想現実)や車両のデジタルツインといった3Dのデジタル資産を用いて、最終製品の外観や技術要件を確認したり、マーケットの傾向を分析したりと、プロジェクト全体を円滑に管理できる。
ギアボックスで見る、デジタル製造一気通貫
「世界の工場」と呼ばれる中国であり、また世界有数の国際都市である上海の虹橋において「第20回 中国国際工業博覧会(CIIF2018)」が2018年9月19〜23日に開催された。会場周辺で、ダッソー・システムズ(Dassault Systemes)は、同年9月19〜20日まで「Manufacturing in the Age of Experience」を開催した。筆者は、ダッソーユーザーとして、また3D CAD推進者であり、製造業に関わる一人としてそこに参加した。
華為とダッソー、クラウドプラットフォーム導入に向け協業
中国の華為技術とフランスのダッソー・システムズは、華為技術のクラウドへの「3DEXPERIENCE」プラットフォーム導入に向けて協業する。さまざまな業界で利用できる設計/検証/製造の統合ソリューションの提供を目指す。
独大手農機具メーカーが全社で「3DEXPERIENCEプラットフォーム」を展開
Dassault Systemesは、同社の3DEXPERIENCEプラットフォームをドイツの大手農機具メーカーCLAASが全社的に採用したと発表した。導入後、CLAASは製品情報の一元管理が可能になり、全ての従業員が社内の最新情報を効率的に利用できるようになった。
ダッソー、3DEXPERIENCEプラットフォームに自動運転の試験機能を統合
ダッソー・システムズは、同社の「3DEXPERIENCEプラットフォーム」に、イスラエルのCognataが開発した自動運転シミュレーションスイートを統合するため、パートナーシップを締結した。
「SOLIDWORKS」はダッソーとのシナジー強め、「iCAD」は国産の力に期待!
「第29回 設計・製造ソリューション展」(以下、DMS2018、2018年6月20〜22日、東京ビッグサイト)に行ってきました。今回は、中小企業の3D設計推進者である私自身が使っている3D CADの「SOLIDWORKS」および「iCAD」の展示ブースについてレポートします。
オンリーワンのモンスターネオ一眼、ニコン「P1000」はどうやって生まれたのか
縮小を続けるコンパクトデジタルカメラ市場の中で、先行して衰退を見せているジャンル「ネオ一眼」。このネオ一眼ながら、爆発的な人気を誇るのがニコンの「COOLPIX P1000」だ。広角24mmから望遠端3000mm相当まで、光学ズーム倍率125倍というモンスターカメラはどのようにして生まれたのか。小寺信良氏が話を聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.