ルノーが3DEXPERIENCEプラットフォームを活用、スマートモビリティ開発に製造IT導入事例

ルノーのグループ内共創ラボは、Dassault Systemesの「3DEXPERIENCEプラットフォーム」を活用して、スマートシティの宅配システム向け電気自動車を開発するプロジェクトメンバーが連携・協業できるネットワークを構築した。

» 2019年07月01日 09時00分 公開
[MONOist]

 ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)は2019年6月7日、Groupe Renault(ルノー)のグループ内共創ラボ(LCI:Cooperative Innovation Laboratory)が、都市圏向けモビリティソリューションの開発に向けて「3DEXPERIENCEプラットフォーム」を使用したと発表した。

 LCIではスマートシティの宅配システムに、電気自動車のプロトタイプ「ルノー EZ-FLEX」を組み込む配送実験のプロジェクトを進めている。

 LCIは同プロジェクトに、3DEXPERIENCEプラットフォームを基盤とするインダストリーソリューションエクスペリエンス(エレクトロモビリティアクセラレーター)を採用。これにより、電気自動車の試作に関わる設計者やエンジニア、マーケティング担当者などのチームメンバーをつなぐ、仮想のバリューネットワークを構築した。

 このセキュアなクラウドネットワーク上で、車両のデジタルモデルを中心にメンバーが連携することで、設計やエンジニアリングといった各工程をリアルタイムで進行できる。

 さらに、メンバーは同ネットワーク経由で、没入しやすいVR(仮想現実)や車両のデジタルツインといった3Dのデジタル資産を用いて、最終製品の外観や技術要件を確認したり、マーケットの傾向を分析したりと、プロジェクト全体を円滑に管理できる。

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