フエニックス・コンタクトは2019年5月7日、HTML5対応の産業用HMI「WP 4000」「BWP 2000」の2機種を発表した。2019年5月14日に日本国内で販売開始する。
フエニックス・コンタクトは2019年5月7日、HTML5対応の産業用HMI「WP 4000」「BWP 2000」の2機種を発表した。2019年5月14日に日本国内で販売開始する。
スマートファクトリー化が進む中で、工場などの産業用設備のIoT(モノのインターネット)化は加速しており、これらのデータを活用した可視化に大きな関心が集まっている。一方で工場内などの産業用設備はさまざまな独自プロトコルを採用しており、これらの異なるプロトコルの情報を集約して一元的に表示するのは負担が大きいという状況がある。さらに、汎用性がないこれらの独自プロトコルのプログラム作成は、労働人口減少が進む中で技術者不足が深刻化しつつある。
そこで、フエニックス・コンタクトが新たに投入するのが汎用的なWeb画面の記述言語であるHTML5を採用した、Webパネルである。画面表示方式を特定企業の方式ではなく、Web画面の標準であるHTML5に統一することで、Webサーバ、画面作成ソフトウェアに選択肢ができ、各種Webブラウザを搭載したノートPC、スマートフォン、タブレットなど多様な機器から、任意の場所での表示を実現できる。HTML5の表示機能に特化したシンクライアント方式としており、Webサーバを使用して画面を一元管理することにより、これまで表示端末それぞれで必要だったソフトウェアなどの設定管理を最小化できる。
国内ではコントローラーなどで直接Webに接続し情報を送るような使い方はまだまだ少ないが「欧州ではコントローラーにWebサーバ機能を搭載する動きが増えてきており、Webと同様の方式で表示できる表示器を求める動きも増えている。今後は日本でも広がる可能性がある」(フエニックス・コンタクト)としている。
ラインアップは、1タブ表示に限定したプラスチック筐体の「BWP 2000」と、より高性能で4タブ表示を可能とし、メタル筐体を採用した「WP 4000」の2モデルを用意する。
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スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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