exiiiは、指先の位置追跡(ハンドトラッキング)と手のひらへの力触覚フィードバックを組み合わせた新たな触覚提示ソリューション「EXOS Wrist Hand Tracking Edition」の提供開始を発表した。
exiiiは2019年4月23日、指先の位置追跡(ハンドトラッキング)と手のひらへの力触覚フィードバックを組み合わせた新たな触覚提示ソリューション「EXOS Wrist Hand Tracking Edition」の提供開始を発表した。
同ソリューションは、2018年10月に販売開始した手首装着型のVR/AR用触覚デバイス「EXOS Wrist DK2」をベースに開発したもの。EXOS Wrist DK2が簡易的な触覚体験の導入を目的とし、「Oculus Touch」や「HTC Vive Controller」といった既存のハンドコントローラーとの併用を前提としたものだった。これに対し、今回のソリューションは、特にユーザー要望の多かった指先のハンドトラッキング(※)を併用することで、自分の手の感覚に近い、より自然なインタラクションが可能になったという。
※ハンドトラッキングに関しては、手袋型や光学式を採用した既存の他社技術(ハンドトラッキングツール)との組み合わせにより実現する。
また、本発表と同時に、Unity用SDK「EXOS Unity SDK v1.1.0」の提供も開始する。同リリースでは、アルゴリズムのアップデートにより、触覚体験の大幅な安定化、改善が図られている。
今回の発表を受け、同社 CEOで共同創業者の一人である山浦博志氏は次のように述べる。「EXOS Wrist DK2の販売以来、さまざまな検証を進めてきた。当社が特に注力する製造業では、設計中の製品と人間との関係をなるべく早期に検証することが求められており、そのためには人間の手の姿勢をさまざまに変化させた状態で3Dデータに触れる必要がある。例えば、人差し指を伸ばしてボタンを押す、各指を開いて手のひらでレバーを倒すといった動きだ。そうしたニーズを抱えているのであれば、ぜひ同ソリューションを試していただきたい」(山浦氏)。
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