音声認識機能の実装期間を短縮するMCUベースソリューション組み込み開発ニュース

NXPセミコンダクターズは、Amazon Alexa Voice Serviceに準拠した「MCUベースソリューション」を発表した。音声制御機能や信号処理機能が組み込まれているため、OEM企業が製品にAlexaを実装する際の開発期間を短縮する。

» 2019年03月20日 08時00分 公開
[MONOist]

 NXPセミコンダクターズは2019年2月28日、Amazon Alexa Voice Service(AVS)に準拠した「MCU(マイクロコントローラー)ベースソリューション」を発表した。市場への投入は、2019年後半を予定している。

 同ソリューションは、Arm Cortex-M7コアを搭載した同社のi.MX RTクロスオーバープロセッサ「i.MX RT106A」をベースとし、ノイズ抑制やエコーキャンセラー、割り込み機能が強化されている。これにより、遠距離からの呼びかけでも低遅延で「ウェイクワード」を検出する。

photo i.MX RTボイスソリューションボード 出典:NXPセミコンダクターズ

 また、Alexaクライアントアプリケーションを搭載し、Amazon FreeリアルタイムOS上で駆動する。必要なデジタル信号処理機能が組み込まれているため、OEM企業は自社製品にAlexaの音声認識機能を素早く実装できる。

 さらに、スピーカー保護機能付きD級オーディオアンプ「TFA9894D」や、オプションで「A71CH」セキュアエレメントも搭載する。

 30×40mmの小型フォームファクターボードを採用し、MPU設計と比較してBOMコストを50%以上削減。コストに制約のあるアプリケーションにも組み込める。同社では、スマートホームやスマートビルディング、スマート家電、産業用途など、幅広い利用を見込んでいる。

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