アドバンテックは、工場などで使用される積層信号灯のデータを最短30分で可視化する、ソリューションレディパッケージ「ノせるんです」を発表した。高度な知識や配線を必要とせず、センサーを乗せるだけで現場にIoTを構築できる。
アドバンテックは2019年2月4日、工場などで使用される積層信号灯のデータを最短30分で可視化する、ソリューションレディパッケージ(SRP)「ノせるんです」を発表した。同年3月から発売する。
積層信号灯にセンサーを乗せるだけで設置できる。タワーライトの取り付けから最短30分で、工場設備の稼働状況をガントチャートで表示する。電源線は不要で、オール無線で誰でも設置可能だ。
可視化BIツールは、オープンソースのGrafanaを使用し、同社のクラウドサービス「WISE PaaS OEE」への展開も検討中だという。
同パッケージには、タワーライトセンサー、USBレシーバー、PC(UNO-1372)が含まれる。ADVANTECH ファンレス DINレールPC「UNO」には、100%WebブラウザWebAccessがインストールされている。WebAccessは250以上に及ぶ各社PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)ドライバーを有し、現場状況を可視化するIoT(モノのインターネット)作画ツールとしても利用できる。
また、専用問い合わせ窓口を用意し、トラブルが突然発生した場合はフリーダイヤルでオペレーターが対応する。
今後、同社では、ノせるんですのEnOcean無線技術を使った人感センサーを導入するなどして、現場データ収集の範囲を拡張していく。
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