タンガロイは、新鋼旋削加工用CVDコーティング材種「T9225」を発売した。酸化アルミニウム被膜の厚膜化と均一組織化を図り、高硬度セラミクス層の硬さを従来被膜よりも1.5倍向上して、耐摩耗性を大幅に強化している。
タンガロイは2018年12月26日、新鋼旋削加工用CVDコーティング材種「T9225」を発売した。標準価格は、例えば「CNMG120408-TSF T9225」が940円、「VNMG120408E-TM T9225」が1110円となる(いずれも税別)。
T9225は、3つの新技術により、P25グレード最高クラスの耐欠損性と従来製品を大幅に上回る耐摩耗性を備える。
1つ目の技術は、高熱やクレータ摩耗に強い酸化アルミニウム被膜の厚膜化と均一組織化だ。2つ目は従来被膜よりも硬さが1.5倍アップした高硬度セラミクス層で、これらにより耐摩耗性を強化した。
3つ目は、独自の被膜強靭化処理技術「New Premium Tec」だ。同技術は、クラックの発生や広がりを抑制し、インサートの工具寿命を延ばすことから、安定した加工を継続できる。
全237アイテムを用意し、同社のTSFブレーカ、TMブレーカ、THブレーカを中心とする標準的なサイズだけでなく、ISO-EcoTurnにも標準設定する。同社では、従来製品「T9215」と合わせて「T9200」シリーズを構築し、あらゆる加工形態に対応する。
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