第3位は、個人間カーシェアリングと、自家用車の維持費軽減に関する調査をまとめた記事でした(※6)。ディー・エヌ・エー(DeNA)が提供する個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」が2017年度に利用された車種の維持費軽減率について調査しました。車種ごとの平均的な毎月の維持費を、カーシェアリングの利用料として受け取った金額でどの程度まかなえるか維持費の軽減率として算出した結果、維持費軽減率が最も大きい車種は、トヨタ自動車の「ノア」でした。維持費の98%をカーシェアリングの利用料でまかなえるということでした。
(※6)関連記事:個人間カーシェアで維持費を最大98%まかなえた、有利なのはミニバン
上記の記事で紹介した、自家用車の維持費軽減ランキングの2位は同じくトヨタ自動車の「アルファード」で維持費軽減率は79%、3位はレクサス「RX」が同76%という結果になりました。上位10車種にはミニバンや高級車がランクインし、維持費の50%以上をカーシェアリングの利用料でカバーできることが分かりました。
クルマを使う上で発生する費用をいかに抑えるかという取り組みは、各国で盛んに行われています。DeNAとは対極に位置する、車両を製造、販売する自動車メーカーも積極的です。吉利汽車とVolvo Cars(ボルボ)が共同出資で立ち上げたブランド「Lynk & Co(リンクアンドコー)」や、トヨタ自動車が、個人ユーザーが自動車をサブスクリプション方式で利用できるサービスを開始することを発表しました(※7)。しかし、自動車メーカーのサブスクリプション方式のサービスの中には、値付けや採算の問題から終了したものもあるようです。
(※7)関連記事:吉利とボルボが仕掛ける新ブランド、クルマを「買わずに」「安く」使う / トヨタがクルマを売らない新サービス、「気楽に楽しくクルマと付き合って」
クルマの使い方が今後どのように変わって行くか、使い方の変化に合わせてクルマの作り方やメンテナンスがどう変わるのか、注目が集まります。
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