ハーティングは、モジュラー型産業用コンピュータ「MICA」シリーズに、IO-Link接続用モデル「MICA IO-Link/COM」を追加した。センサーやアクチュエータとのデジタル通信が可能になり、低コストで製造現場にIoTを導入できる。
ハーティングは2018年8月21日、モジュラー型産業用コンピュータ「MICA」シリーズに、IO-Link接続用モデル「MICA IO-Link/COM」を追加した。同年9月3日から受注を開始する。
産業用イーサネットが普及し、製造現場においてフィールド機器のネットワーク化が進む中、末端のセンサーやアクチュエータは、通信の対象外となるケースが多かった。IO-Linkは、センサーやアクチュエータとのデジタル通信を可能にするIEC 61131-9で規格化された技術で、センサーの測定値や機器の識別情報、不具合情報をIO-Linkマスターに集約し、上位のPCなどに伝送できる。
そのIO-Link接続機能を、堅牢なモジュラー型産業用コンピュータMICAに追加した新モデルがMICA IO-Link/COMだ。センサーやアクチュエータをフィールドネットワークに接続するゲートウェイとして機能し、IO-Linkデバイスから得た情報を保存、分析して、クラウドに送信する。
MICA IO-Link/COMは、電源I/Oボード、CPUボード、カスタマイズ可能な基板から構成され、カスタマイズ基板にはオープンネットワークやUSBとの接続機能、RFIDリーダー機能などを搭載したモデルが用意されている。OSはLinuxを採用し、オープンソースソフトウェアと組み合わせることにより、コストを大幅に抑えながら製造現場にIoT(モノのインターネット)を導入できる。
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