デジタル技術で生産設備の高度活用を支援する新会社設立:製造マネジメントニュース
DMG森精機と野村総合研究所は、製造業のデジタル化を推進するシステムやサービスを提供する新会社「テクニウム」を2018年1月に設立した。デジタル技術を活用して、生産支援ITサービスなどの企画開発・運用に取り組む。
DMG森精機は2018年5月16日、野村総合研究所(NRI)と共同で、製造業のデジタル化を推進するシステムやサービスを提供する新会社「テクニウム」を同年1月に設立したと発表した。デジタル技術を活用して、工場などにおける生産設備の高度な活用を支援する。
新会社では、DMG森精機が保有する機械、加工、ソフトウェアの高度な技術と、NRIが得意とするコンサルティング、情報技術を融合させ、生産支援ITサービスや加工エンジニアリングサービス、人材教育サービスの企画開発・運用に取り組む。
具体的には、会員制Webサイトを通じて、生産設備や人的リソース、加工ノウハウといったさまざまな情報を一元管理する。また、DMG森精機の加工技術を集積したデータベースを活用し、ユーザーに適した加工プログラムを作成する。ユーザーの設備や担当者の経験に応じて、最先端の機械やソフトウェアを高度に活用するためのトレーニングも提供する。
両社はこうしたサービスを通じて、機械の高度活用を支援するとしている。
新会社「テクニウム」のロゴ 出典:DMG森精機
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