日本マイクロソフトは、「第7回 IoT/M2M展 春」において、2018年4月にコンセプトを発表したIoT向けセキュリティソリューション「Azure Sphere」の展示を行った。国内でAzure Sphereを一般公開するのは初めて。
日本マイクロソフトは、「第7回 IoT/M2M展 春」(2018年5月9〜11日、東京ビッグサイト)において、2018年4月にコンセプトを発表したIoT(モノのインターネット)向けセキュリティソリューション「Azure Sphere」の展示を行った。国内でAzure Sphereを一般公開するのは初めて。
Azure Sphereは「コネクテッドなインテリジェントエッジデバイス」のセキュリティをエンドツーエンドでカバーするソリューションである。セキュリティを担保するハードウェアIP「Pluton」を組み込んだAzure Sphere対応MCU(マイクロコントローラー)、Linuxベースの組み込みOSである「Azure Sphere OS」、Azure Sphere対応のMCUとOSを組み込んだ「Azure Sphereデバイス」の通信接続と保護を担保する「Azure Sphere Security Service」から成る。
なお、セキュリティを確保する仕組みとしてマイクロソフトのクラウド「Azure」を用いているが、Azure Sphereデバイスが提供するサービスアプリケーションを運用するためのクラウドはAzureである必要はない。
Azure Sphere対応MCUとしては、MediaTekの「MT3620」が提供されている。展示では、SEEED製の開発ボードを展示した。MediaTek以外にも、ArmやSTマイクロエレクトロニクス、NXPセミコンダクターズ、クアルコムなどがシリコンパートナーになっており、今後対応MCUが順次投入される見込みだ。
「Azure Sphere対応のMCUとOSの価格は、1チップ当たり10米ドル以下を目指している。日本国内でも提案を始めたが、既に一定の評価もいただけている。グローバルでは、2018年中にも搭載機器が出荷される予定だ」(日本マイクロソフトの説明員)という。
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