フォークリフトのアフターサービス工程25%削減へ、予防保全プロジェクト開始製造IT導入事例

豊田自動織機は、フォークリフトのアフターサービス品質の向上に向け、予防保全プロジェクトを開始した。最新テクノロジーを活用した「Global Mobile Service Solution」を導入し、Microsoftがグローバル展開をサポートする。

» 2018年05月07日 09時00分 公開
[MONOist]

 Microsoftは2018年4月19日、フォークリフトのアフターサービス品質の向上に向け、豊田自動織機が予防保全プロジェクトを開始したと発表した。最新テクノロジーを活用した「Global Mobile Service Solution(GMSS)」を導入し、そのグローバル展開をMicrosoftがパートナーとしてサポートする。

 GMSSの一環として、Microsoftの「Microsoft Dynamics 365 for Field Service」を採用。アフターサービスを実施するフィールドサービススタッフが利用することで、業務の可視化や業務効率の向上、ペーパーレス化が可能になるという。同年2月にインドで初めて導入し、フィールドサービススタッフが行う工程の20〜25%削減を目指している。

 また、パブリッククラウドプラットフォームの「Microsoft Azure」で収集するフォークリフトの稼働情報と、GMSS上で管理するアフターサービス情報を連携させ、メンテナンス時期を最適化する。これにより、フォークリフトの稼働率向上のための予防保全を強化し、将来的には故障予知の実現を目指すという。

 両社は、同年6月までにGMSSをベトナムで導入する予定。その後、シンガポール、マレーシア、中南米、日本国内へと順次展開していく。

photo 予防保全プロジェクトを利用しているイメージ(クリックで拡大)

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