しかしゲームの難易度が上がったという事情があるにしろ、クリアできたチームがかなり少なかったのはやや残念なところだ。Lコースで図形の作成に成功したのは4チームだけ。Rコースでブロックを8つ全て動かすことができたのはたった3チーム。全く得点できなかったチームも多かった。
表彰式において、ETロボコン実行委員長の星光行氏が総評をコメント。この結果では、「アドバンストクラスは正直寂しかった。もっと頑張って欲しかった」と、辛口な評価にならざるを得なかったが、2018年に向けて各チームの奮起を期待したいところだ。
なお、2018年の大会については、プライマリークラス/アドバンストクラスとも、走行体が変わるということが明らかにされた。現在の走行体で使われているタイヤが販売終了となり、入手が難しいことが理由。2018年からはこれまでより大きなタイヤを使うしかないが、同じ制御角でも移動距離が大きくなってしまうため、細かい制御が難しくなるそうだ。
会場では、試作した走行体によるデモ走行が披露されたが、この姿は決定ではなく、まだ変更される可能性があるとのことだ。
一方、アドバンストクラスの競技内容についても、大きく変わる模様だ。ETロボコン技術委員長の江口亨氏によれば、「ブロック並べもET相撲も、2017年でいったん終わる形で考えている」とのことで、2018年はまた新しい仕掛けの競技が楽しめそうだ。
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