米オン・セミコンダクターは、補聴器の開発を支援する開発ツールキット「Ezairo Pre Suite」を発表した。最初の対応製品として、ワイヤレス通信対応のハイブリッドモジュール「Ezairo 7150 SL」をサポートした。
米オン・セミコンダクターは2017年10月18日(現地時間)、同社のデジタル信号プロセッサ(DSP)「Ezairo 7100」をベースとしたデバイス向けに、補聴器の開発を支援する開発ツールキット「Ezairo Pre Suite」を発表した。補聴器メーカー向けのソフトウェア開発キット(SDK)、ワイヤレス通信対応ファームウェア、開発ソフトウェアなどを備えている。
その最初の対応製品として、ワイヤレス通信対応のハイブリッドモジュール「Ezairo 7150 SL」をサポート。ワイヤレス通信に対応した補聴器開発に適したファームウェアを搭載しており、次世代の補聴器の迅速な開発を支援する。
また、ワイド・ダイナミック・レンジ・コンプレッション、適応ノイズ・リダクション、指向性マイクのサポート、アコースティック・フィードバック・キャンセルなど、補聴器に必要となる機能も備えた。
同社は、Ezairoベースのファームウェア向けにWindowsベースのソフトウェア・パッケージを提供しており、ニーズに合わせてファームウェアを変更できる。同パッケージには、iOSやAndroidをサポートするクロスプラットフォームのソフトウェア開発キットも含まれ、ユーザーがスマートフォンを介してデバイスを調整可能になる。これにより、従来は耳鼻咽喉科で補聴器をカスタマイズする必要があったが、店頭でも補聴器の調整が可能になるとしている。
なぜ日本で補聴器が普及しない? シバントスが市場拡大へ
補聴器は“指向性”から“全方位”へ、ハイレゾ音質とIoT化も実現
オンセミがIBMからミリ波技術を買収、車載向けセンサーと設計拠点を拡充
2020年に自動車1台当たり19個載るイメージセンサー、裏面照射型が鍵を握る
自動運転時代に向け車載CMOSセンサーの画素数が2倍に、LEDフリッカーも抑制Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
コーナーリンク