現場志向のIoT基盤「FIELD system」が運用開始、稼働監視などを年間100万円でCEATEC2017(2/2 ページ)

» 2017年10月04日 07時00分 公開
[三島一孝MONOist]
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稼働監視や予防保全のアプリを展開、30台で年間100万円から

 今回「FIELD system」の運用開始を行ったのは国内のみである。海外展開は2018年4月以降を予定している。

 アプリケーションとしては、製造機器データの統合的な見える化や分析ができる「iPMA」、製造機器の予防保全を実現する「iZDT」、工作機械の加工時間を高精度に予測する「加工時間予測」、製造現場の利用者の操作権限や操作履歴を管理する「個人認証・履歴管理」の4つを用意する。いずれも「FIELD systemアプリケーションストア」からネットワーク経由で購入できるという。

photo 「iZDT」の画面イメージ(クリックで拡大)出典:ファナック

 「iPMA」と「iZDT」については「30台の接続を想定し年間で100万円を想定している」(ファナック 取締役専務執行役員 研究統括本部長 FIELD推進本部長 兼 IT本部長の松原俊介氏)。「加工時間予測」と「個人認証・履歴管理」の2つのアプリについては「まだ価格は決まっていない」(松原氏)という。

 この他、「FIELD system」との連携を容易に実現する産業用PC「FIELD BASE PRO」など、各種コンバーターを用意。OPC UA対応のコンバーターなども用意する。

photo ファナックの「FIELD BASE PRO」(クリックで拡大)

コールセンターなどサポート体制も整備

 新しい提案となるために、顧客に対するサポート体制も整備。新たに「FIELD systemサポートコールセンタ」を開設。問い合わせや不具合情報の受付窓口を一本化し、事象を切り分けた上でファナックを含む関係各社にサポートを依頼できる体制を築いた。

photo 「FIELD system」のサポート体制(クリックで拡大)出典:ファナック

 アプリケーションについては「近々にサードパーティーからのアプリケーションはリリースできる」(稲葉氏)とし、徐々に増えてくる見込み。また2018年3月末までにPFNなどが中心となって開発する深層学習機能対応アプリをリリースする。PFNの社長兼CEOの西川徹氏は「2018年3月末までには3つか4つのアプリケーションを出す予定。その中では既に公開しているばら積みピッキングなどのアプリケーション(※3)も含む予定だ」と述べている。ハードウェアとしてはGPUが必要なものについてはシスコのコンピューティング基盤「UCS」でGPU付を選択することで対応可能だとしている。「アプリケーションによってはGPUが必要のない深層学習なども存在する。そこはアプリケーションに必要なハードウェアをその都度選択する形になる」と西川氏は語る。

(※3)関連記事:人工知能は製造現場でどう役に立つのか

 今後の目標について、稲葉氏は「本当は2018年には100以上、5年後には2000〜3000の導入を目指したいと思うが、実際にはそんなに簡単ではないことは分かっている。何でもできるということはアプリ開発が必要になるということで、ある程度の領域をカバーするには数年はかかる。ただ、自動車産業などからの関心は非常に高いので、応えられるように取り組んでいく」と述べている。

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