製品ライフサイクルで運用コストを低減する電磁流量計FAニュース

横河電機は、電磁流量計の新シリーズ「ADMAG Total Insight」を開発した。導入コストの最適化、保守コストの削減、機器の最大活用などにより、製品ライフサイクル全般にわたって運用コストを低減する。

» 2017年05月24日 07時00分 公開
[MONOist]

 横河電機は2017年5月15日、電磁流量計の新シリーズ「ADMAG(アドマグ) Total Insight」を発売した。ラインアップは、口径500mm以下の「ADMAG AXG」と同25〜1800mmの「ADMAG AXW」の2種をそろえた。導入コストの最適化、保守コストの削減、機器の最大活用を可能にする。

 ADMAG AXGは、化学薬品、スラリー、食品、飲料など、高精度で高耐食性が求められる用途に適している。接液ライニング材質は、セラミックスやフッ素樹脂PFAを選択可能。ADMAG AXWは、水および水ベースの流体を中心とする汎用用途に適し、接液ライニング材質は、フッ素樹脂PTFEや天然硬質ゴムなどが選択できる。

 出荷時のパラメータの指定値設定が可能で、現場でも変換器の表示画面から対話形式で設定を変更できる。流量計の状態を示すアラーム機能は、各アラーム音を警告や警報として取り扱うかどうか個別に設定。アラーム発生時の出力信号も、パルス信号、アナログ信号それぞれで個別に設定可能だ。さらにデータロギング機能により、4種類の異なる出力信号を同時に記録できる。

 他に、自ら磁気回路や励磁回路、演算回路、アラーム履歴などのチェックを行い、運転中でも機器の健全性を診断する「健全性診断機能」を搭載。流体の気泡混入や導電率低下などの異常を検知した場合には、アラーム発報の接点信号を出力させプロセスの異常を検出する「アプリケーション診断機能」も装備した。

photo 「ADMAG Total Insight」シリーズ。左から一体形、分離形変換器、分離形検出器

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