NXPセミコンダクターズは、「LPC」と「Kinetis」の両マイクロコントローラーファミリーの全ポートフォリオに対応する「MCUXpresso統合開発環境(IDE)」の提供を開始した。
NXPセミコンダクターズ(NXP)は2017年4月10日、「LPC」と」「Kinetis」の両マイクロコントローラーファミリーの全ポートフォリオに対応する「MCUXpresso統合開発環境(IDE)」の提供を開始した。
MCUXpresso IDEは、MCUXpresso SDKとConfig Toolsの機能を活用するために構築された。ユーザーは同じソフトウェアスイートを使用しながら、「ARM Cortex-M」コアベースのマイコンであるLPCとKinetisを用いた製品の設計が可能になる。
また同製品は、LPCとKinetisのための互換開発ツールセットでもある。専用クイックスタートパネル、自動プローブ検出/構成機能、直観的なプロジェクト生成/クローニングウィザードにより、MCUXpresso IDEはアプリケーション設計からマルチコア開発に至るまで開発者の負担を軽減する。
加えて、コードサイズとコードプロファイリングとともに、フル機能のデバッグを無償でサポート。プロフェッショナル版にはトレース機能を追加した。さらに、Freedom、Tower System、LPCXpressoボード、カスタムハードウェアプラットフォームをサポートしている。
今回発表したMCUXpresso SDKは、MCUXpresso IDEで使用するためのサンプルとプロジェクトファイルを付属。新たに、ホームオートメーションやコンシューマーアプリケーション向けのNXPのNTAG I2C Plus接続NFCタグをサポートしている。
さらに、Bluetooth Low Energy(BLE)v4.2やIEEE 802.15.4 RFコネクティビティを必要とする超低消費電力ポータブル・アプリケーション向けに設計されたFRDM-KW41Zボードへのサポートも近々開始する。MCUXpresso Config Toolsは、初期化Cコードを生成するためのピンや、クロックツールを備えた単一の構成環境とともに、ボード開発に用いるサンプルプロジェクトと、Webベースツールのクイック・ガイドを提供する。
NXPは2015年12月、Freescale Semiconductorと合併。ARM Cortex-Mを搭載するマイコンとして、NXPはLPCを、FreescaleはKinetisを展開しており、合併に合わせてこの両マイコンファミリーの統合開発環境が求められていた。
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