日立産機システムは、「TECHNO-FRONTIER 2017(テクノフロンティア 2017)」で、アモルファスモーターと圧縮機を一体化し、体積を最大で63%削減することに成功した「アモルファスモーター一体型オイルフリースクロール圧縮機」を出展した。工場の省スペース化などの用途で提案を進める。
日立産機システムは、「TECHNO-FRONTIER 2017(テクノフロンティア 2017)」(2017年4月19〜21日、千葉・幕張メッセ)で、アモルファスモーターと圧縮機を一体化し大幅な小型化に成功した「アモルファスモーター一体型オイルフリースクロール圧縮機」を出展した。
オイルフリースクロール圧縮機は、潤滑油を使用しないため油分を含まないクリーンな圧縮空気の供給が可能で、食品および医療分野などの研究・試験用途で使用されている。出展した新機種は、アキシャルギャップ構造のアモルファスモーターを圧縮機本体と一体化。同容量の現行機種と比較し、製品容積を最大で37%まで低減、また据付け面積は56%低減した。インバータ駆動に採用したアモルファスモーターは国際高効率規格の最高レベル(IE5相当)を達成しており、省エネ性能に優れている。
この新構造により、本体サイズは560×690×950mmとなり、大幅な小型化に成功。省スペース化を実現している。
日立産機システム 事業統括本部 空圧システム事業部 相模事業所 ベビコン設計部 部長代理の後久佳洋氏は「主にコンプレッサーは工場で使用されており工場内の省スペース化に大きく貢献できる。静音性なども利点だといえる」と用途について述べている。
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