東芝産業機器システムは「TECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア)2015」において、「高効率同期リラクタンスモータ」を参考出展した。リラクタンストルクを最大限に活用することで、永久磁石を使用せずに国際高効率規格でIE5相当の高効率を実現できるという。
東芝産業機器システムは「TECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア)2015」(2015年5月20〜22日、幕張メッセ)において、「高効率同期リラクタンスモータ」を参考出展した。リラクタンストルクを最大限に活用することで、永久磁石を使用せずに国際高効率規格でIE5相当の高効率を実現できるという。
これは磁束が磁気抵抗の少ない部分を、最短距離で通過しようとする性質により発生するトルクを利用したリラクタンスモーターで、標準インバーターでの運転が可能だ。2015年4月から産業用モーターの省エネ規制「トップランナー基準」の新基準となるIE3(プレミアム効率)規制がスタートしたが、既により上位のIE4(スーパープレミアム効率)相当の高効率を達成しているという。さらにIE5相当の高効率への対応も可能だとしている。
高効率同期リラクタンスモータの価格や発売時期については「現時点では未定」(東芝産業機器システム)としているが、「永久磁石の原料となるレアアースの調達や価格が不安定な状況を考えると、永久磁石を使わずにコストを抑えて高効率を実現できるというメリットは大きい」(同社)と述べている。
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