従来の6項目の枠組みに対し、今回項目として新たに加わったのが「プラットフォーム」「自動車産業」「情報通信分野の協力」である。この内「プラットフォーム」としては、官民共同組織である日本のロボット革命イニシアティブ協議会とドイツのプラットフォームインダストリー4.0が協力を進めており、既に進んでいる領域である。
新たに入った項目では「自動車産業」を取り上げたのが特徴的だ。具体的にはこの自動車産業に向けた取り組みで、新たな「電動モビリティ・自動運転・コネクテッドカーなどに関する覚書」を締結した。この覚書での協力分野としては8項目が挙げられている。
これらにおいて、両国のベストプラクティスに関する情報交換を行う他、企業や研究機関間の連携を促進し、支援する。また両国で毎年局長級会合を実施することなども示している。
CeBIT開催前日にスピーチに立った総理大臣の安倍晋三氏は、AI(人工知能)などにより機械(マシン)の定義が変わりつつある点、そのためには「つながり」が従来以上に重要になる点、そして教育と規格が重要になる点を強調。日本とドイツにとって協力してイノベーションに踏み出していく重要性を訴えた。さらに、日本とドイツの共通点として中堅中小企業がイノベーションの中心になっている点、貿易と投資で成長してきた点を挙げ「開かれた体制を守るチャンピオンでありたい」と述べている。
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