転職求人サイト「ミドルの転職」が、ミドル層の異業種転職についてのアンケート調査結果を発表した。転職コンサルタントのうち、異業種転職に成功したミドル層がいると59%が回答。異業種転職が多い業種は「メーカー」だった。
エン・ジャパンが運営する転職求人サイト「ミドルの転職」は2017年2月24日、ミドル層の異業種転職についてのアンケート調査結果を発表した。
調査対象は、同サイトを利用する転職コンサルタント。そのうち141人から回答を得た。
ミドル層の転職者の中で、異業種への転職をかなえた人がいるかを尋ねたところ、「はい(かなえた人がいる)」と59%が回答した。2015年の同調査と比較して3ポイント増加している。
次に、どのような業種への異業種転職が多いかを尋ねた。その結果、1位が「メーカー」(68%)、2位が「商社」と「流通・小売・サービス」(同率45%)という結果だった。
異業種転職が多い業種についてその理由を尋ねたところ、「異なる業種でも業務内容の変わらない職種・ポジションでの採用が多いため」(80%)が最も多かった。続いて、「新規事業に伴い、他業種の技術やスキルを獲得・活用するため」(68%)、「同業種内での人材獲得競争が激化しているため」(54%)となった。
異業種転職に成功した転職者は、どのような職種が多いかを尋ねた設問では、「営業・マーケティング系」(66%)が1位。僅差で「経営・経営企画・事業企画系」(64%)が続き、「事務・管理系」(57%)が3位だった。
異業種転職時の企業規模の変化については「大手企業から中小企業へ」(70%)が最も多かった。
異業種から転職したミドル層に対して、採用企業が期待するものには、「経験職種での専門知識・専門スキル」を挙げた人が多かった(64%)。経験業種にこだわらず、能力やスキルを評価する企業が多いようだ。続いて、「経験業種でのスキル・ノウハウの転職先企業への汎用性」「新しい環境下でも主体的に動ける行動力」(同率39%)となっている。
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