ロボットによる地域情報の発信や接客案内の実証実験を開始:人工知能ニュース
大日本印刷は、AIの活用によって人とロボットとの円滑なコミュニケーションを支援する「知能コミュニケーションプラットフォーム」の実証実験を開始した。
大日本印刷は2017年1月24日、AIの活用により、人とロボットなどの情報デバイスとの円滑なコミュニケーションを支援する「知能コミュニケーションプラットフォーム」の実証実験を開始した。
同プラットフォームは、音声認識機能のほか、コミュニケーションに必要な知能処理機能を提供する。対話を重ねる中で、相手の属性や反応(発話、行動)などの情報を蓄積し、その意図を分析して最適な情報を発信する。人とさまざまな情報デバイス間において、自然で気の利いた対話が成立することを目指す。
今回の実証実験では、同社と提携するフューチャーリンクネットワークが運営する船橋インフォメーションセンター(千葉県)に、同プラットフォームを搭載したロボットを設置。ロボットが来訪者とコミュニケーションを取りながら、地域の情報を発信して来訪者に地域の魅力を伝える。
実験は2017年7月中旬まで実施する。4月中旬までの第1期では、会場内に置かれたデジタルサイネージの映像に合わせ、コミュニケーションロボットがジェスチャーを交えて船橋市の見どころや歴史、イベントなどの情報を紹介。4月中旬〜7月中旬の第2期では、ロボットが内蔵カメラで来訪者の性別や年齢、印象を映像解析し、その結果から、その人に適した観光地や特産品、イベントなどの情報を提供する。
同社は、2014年11月から同プラットフォームの開発を進めてきた。今回の実証実験を通じて機能向上を図り、今後同プラットフォームを搭載したロボットやチャットボット、デジタルサイネージを店舗や各種施設、イベント会場などで活用していく。
「知能コミュニケーションプラットフォーム」
「知能コミュニケーションプラットフォーム」をロボットに搭載し、会場に設置
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