重力鋳造と高圧ダイカストの生産性を向上させる鋳造解析ソリューションCAEニュース

仏ESI Groupは、鋳造解析ソリューションの最新版「ESI ProCAST 2016」を発表した。自動車、航空宇宙、重工業分野における、砂型、インベストメント、ダイカストの鋳造プロセスソリューションを提供する。

» 2017年01月25日 10時00分 公開
[MONOist]

 仏ESI Groupは2017年1月12日、鋳造解析ソリューションの最新版「ESI ProCAST 2016」を発表した。仮想プロトタイプの検証により製造上の欠陥を早期発見することで、生産プロセス前に部品設計や製造プロセスを修正し、不良品率を低減するなど、生産性を向上する機能を強化した。自動車、航空宇宙、重工業分野における、砂型、インベストメント、ダイカストの鋳造プロセスソリューションを提供する。

 ESI ProCASTは、高品質や生産性の向上を求めるメーカーや鋳造工場が導入する鋳造シミュレーションをサポートする包括的なソリューションだ。最新版では、重力鋳造用の専用ワークフローを新たに採用するなど機能を強化し、シミュレーションのセットアップを数分間で完了できる。プロセス・パラメータを考慮したステップ単位のアプローチは、鋳造工場特有の条件やプロセスに対応するためのカスタマイズが可能。工場作業員が数日で習得できる、簡単な作業性も特徴だ。

 また、「Colosio」などの高圧ダイカストマシン専用のデータベースを基にした、マシン選択ワークフローを搭載。これより、どのマシンでも圧力と流量の2乗のグラフを使って操作ポイントと操作ゾーンを定義できる。この情報をProCASTのソルバーにリンクすれば、リアルタイムでバーチャルピストン制御が可能になる。さらに、バーチャルベンチマークを活用すれば、特定のジョブに最適なマシンを選択できる。

photo 「ESI ProCAST」の圧力と流量の2乗グラフ
photo リアルタイム・ピストン制御機能を使用した「ESI ProCAST」のシミュレーション結果
photo 完全デジタル化「Colosio」鋳造マシンのイメージ

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