東芝機械は、自動車などの薄物/大型部品の成形に対応する、新型ダイカストシステムを開発した。新機構を追加して成形部品の高品質化を図った他、電動型締機能とオプションを併用することで生産性を向上できる。
東芝機械は2016年11月21日、新型のダイカストシステムを発表した。電気自動車の燃料電池カバーなどの部品や軽量化が進むエンジンブロック、サスペンションメンバーなどのダイカスト製品の薄物、大型製品の成形に対応する。
新システムには、サーボバルブや射出制御用の機構が追加された。これにより短時間での充填/昇圧性能が向上し、薄物や大型部品の高品質化に貢献する。
生産能力も高めた。標準シリーズ化した電動型締機能とオプションのサーボ自動機を組み合わせて使うことで、生産のハイサイクル化が可能になる。静電スプレイにより運転も全自動化する。
また、15型モニターを備えた制御装置「TOSCAST-888」を搭載。操作性の向上に加え、故障診断機能により、トラブルが発生した時に機械が復旧するまでの時間を最小化する。IoT(モノのインターネット)への対応を見据えて、通信機能も強化した。
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