会見では3D AR HUDのデモも披露した。デモの内容は2種類に分かれている。1つは走行速度に合わせて、速度を示すメーターの表示位置を変えるものだ。例えば、市街地で時速40kmで走行しているときは40m先にあるように、高速道路で時速80kmで走行しているときは80m先にあるようにして、常にドライバーにとって見やすいようにすることができる。
もう1つは、3D AR HUDの前方を動く歩行者(を模した人形)に対するAR表示の重ね合わせだ。3D AR HUDと3Dではない通常のAR HUD(3D機能がオフ)のAR表示を比較し、その効果を示すものだ。

前方を動く歩行者(を模した人形)に対するAR表示の重ね合わせのデモ。通常の「AR HUD」では、正面から見た状態であればAR表示は歩行者からずれない(左)が、視点を横に動かして見るとずれてしまう(右)(クリックで拡大) 出典:コニカミノルタ今回のデモでは、AR表示にちらつきは見られるなど、フレームレートに課題があるようだったが、「商品化時期までには解決できるめどは立っている」(山田氏)としている。
なおコニカミノルタは、「オートモーティブワールド2017」(2017年1月18〜20日、東京ビッグサイト)で3D AR HUDを出展する予定だ。
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