16種類の工業規格に対応するコンタミネーション解析システムを発売FAニュース

オリンパスは、工業部品の洗浄油や洗浄液内の異物を検出するコンタミネーション解析システム「CIX100」を発売した。簡単な操作で、工業規格に沿った顕微鏡検査や結果のレポート出力が行える。

» 2016年11月30日 16時00分 公開
[MONOist]

 オリンパスは2016年11月16日、工業部品の洗浄油や洗浄液内の異物を検出するコンタミネーション解析システム「CIX100」を発売した。自動車や航空部品の製造工程の品質管理に必要な16種類の工業規格に対応し、各規格に沿った顕微鏡検査や結果のレポート出力が簡単な操作で行える。

photo コンタミネーション解析システム「CIX100」

 CIX100は、異物の粒子形状や組成を分析できる顕微鏡法を採用し、各種の工業規格で明示される汚染度測定方法に対応する。これまでは、検査対象となる油や液体をフィルターでろ過し、フィルターに残った異物の重さを計量する重量法が一般的だった。

 同システムは、光学性能の高い工業顕微鏡と専用ソフトウェアで構成され、顕微鏡のカメラ部分をカバーで保護することで検査条件のばらつきを排除した。また、粒子標準デバイスによる定期的な状態確認で、安定した検査結果を確保する。

 標準的な解析プロセスでは、抽出した粒子サンプルを設置し、モニター上でソフトを操作するだけで顕微鏡のユニットが自動制御され、検査の開始からレポート作成まで実行できる。対応する規格を選択するだけで検査に必要な項目が表示されるため、検査条件の設定も容易だ。

 1度のスキャンで金属や非金属異物の粒子を最小2.5μmの精度で検出できる。他に、撮像範囲を超える大きな粒子の画像を自動的に再構築し、検出した粒子の詳細を検査中に確認できる機能や、検査中に規格に沿った検査結果情報が随時更新する機能なども搭載した。レポート作成は、国際規格ISOなど16種類の工業規格に対応。レポートのカスタマイズやテンプレートの活用により、社内の業務標準化にも対応する。

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